脳ドックと再生医療

脳ドックと再生医療

脳ドックの重要性

毎年健康診断は受診していても、脳検査は一度もしたことがない方も多いと思います。日常生活の中で頭痛がしたり、めまいがするなどの症状があれば、気になることもありますが、異常を感じなければ「無症状であれば大丈夫」と思いがちです。脳卒中の最大の原因は高血圧と言われています。高血圧の方は脳ドック(脳MRI・脳MRA検査)のご受診をお勧めします。

脳卒中とは

脳卒中は大きく脳梗塞と脳出血に分けられます。血管が詰まり、その先の脳細胞が壊死してしまう病気が脳梗塞、深い部分にある細い血管が破れ、脳の中に出血してしまう病気が脳出血で、どちらも後遺症のリスクが高くなります。どちらも症状は突然現れることが多いですが、主な症状は表の通りです。

主な初期症状
意識の異常 意識がもうろうとしている、反応が鈍いなど
言葉の異常 ろれつが回らない、言いたいことがうまく言えないなど
手足の異常 体の半分がうまく動かない、麻痺している、しびれているなど
(例)食事中にはしを落とす、字がうまくかけない、片足をひきずる
手足の異常 体の半分の感覚がいつもとは違うかんじがする
(例)入浴時に体の半分で風呂やシャワーの熱さを感じないなど
めまいや頭痛 めまい(吐き気や嘔吐を伴うことがある)
頭痛(吐き気や嘔吐を伴うことがある)
突然の激しい頭痛→くも膜下出血の可能性が高い

ぜひ脳ドック(脳MRI/脳MRA)をご受診ください

高血圧の他、不整脈(心房細動)、糖尿病、脂質異常症、喫煙、肥満等、健康診断で指摘のある方は特にお勧めします。脳卒中は生活習慣病です。その兆候を脳ドックで発見して生活改善をすれば予防できる病気です。

脳卒中における再生医療

承認計画番号:PB7210036

再生医療と聞くと難しそうですが、幹細胞が損傷箇所に集まり、血管を新生したり、傷ついた細胞の形成を促す栄養素を分泌するという特性を活かし脳内の死細胞を抑制したり活性化させることで欠損した部分の修復を行います。当院では患者様ご自身の皮下脂肪から脂肪組織由来間葉系幹細胞を採取し、培養後に静脈から点滴投与する治療を行います。発がんリスクが極めて低く、採取が簡易なので患者様の体への負担も少なく済むのが特長です。

脳卒中後のリハビリ

脳卒中を発症後、麻痺などの後遺症を防ぐために早期にリハビリを開始します。

時期 リハビリテーションの例
急性期
(発症~1,2週間)
安静や寝たきり状態で引き起こされる、筋力低下などによる体の様々な症状を防ぐために行われます。
(例)ベッドの上で身体の位置を変える、関節を動かすなど
慢性期
(1,2週間~数か月)
体の機能を可能な限り回復させるために行われます
(例)立つ・歩くなどの訓練(理学療法)、食事・着替え・入浴・「排泄、手足を動かす訓練など(作業療法)。言語の機能を回復させるための訓練など(言語聴覚療法)
維持期
(半年~)
回復した機能を維持させる、社会復帰を目指して行われます。
(例)家庭でのリハビリテーション、施設に通ってのリハビリテーションなど

再生医療は回復を諦めない医療

麻痺などが起こった時のリハビリは「回復期」と呼ばれる発症後6カ月行われ、その期間の内最初の3カ月は効果が実感できますが、その後は回復のカーブが緩やかになり、日々の回復を感じられなくなります。四肢の障害が残ったり、中には寝たきりになってしまう場合もあります。再生医療はリハビリの効果を更に上げることが期待されます。再生医療は「諦めない医療」と言われております。回復を諦めない、QOL向上の為に当院がお手伝い致します。

施術のながれ

この再生医療では、ご自身の皮下脂肪から採取致します。採取・採血の時間は約20分です。具体的にはおへその周辺より、約10gを採取します。採血は細胞培養用の60mlです。培養期間は約1ヶ月で、1億個の幹細胞を培養致します。幹細胞は1年間保存しておりますので必要に応じて複数回の投与が可能です。

料金一覧

コース名 検査料金(税込)
脳ドックコース 60,500円
人間ドックオプション 脳MRI+脳MRA 49,500円
コース名 検査料金(税込)
自己脂肪由来幹細胞を用いた
脳卒中後遺症治療
1,650,000円
2回目以降 1回 1,100,000円

承認計画番号:PB7210036

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